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(3)親の会

 

今回の地域支援に関する研究では親の会と直接結び付いた形態として、次の3つが挙げられる。
?@宿泊講習会への参加
?A巡回訪問への参加
?B新たな親の会の発足準備
?@は、現存する親の会の方々が、障害児を持つ親の先輩として、自分達が作り上げてきた親の会の歩みを講師として話してくれた。また、自主的にボランティアとして地域交流会に参加し地元でとれた自慢の野菜や果物で料理を作ってくれた。こうした形でこの会に参加してくれた親の会の方々からは、反省というよりも経験で積み上げられてきた言葉の重さと、エネルギッシュな行動力が、親子受講者に一般受講者にスタッフに、数多くの問題とそれに立ち向かう勇気も与えてくれた。
?Aは、同一地区で組織されている親の会の十数名が全員宿泊講習を希望され、本講習会では物理的に受け入れが不可能だったため、対個人ではなく親の会を1単位として巡回訪問を行った。ここでは親の会のみの参加に留まらず、会に所属している子どもが通っている幼・保育園(所)の関係者をはじめ、親の会が独自に声を掛けて下さった人が多く参加していた。ここで上がった声としては、
・一極集中型ではなく多くの地域でサービスが受けられること
・なるべく頻繁に足を運んで欲しいこと
・遠隔地間の情報交換のための機器活用
など多くの意見や要望が出されている。
?Bは、本講習会を受講され地元へ帰ってから、親御さんや保健婦さんが協力して新しい親の会発足への準備をしているところがある。この地区は保健婦さんと親御さんが一緒に講習会を受講され、その期間でお互いの心的距離が随分と近いものになって、地元へ帰られてからも話をする機会が多くなり、またそこに講習会へは参加しなかった障害児を持っ別な親も巻き込んで、お茶のみ会をしているうちに、いつの間にか話が親の会発足へ向かってきている。
本研究に関して直接的な親の会からの反省は無かったが、親の会自体についてのものがいくらかあった。
・近隣にいてもなかなか他の組織と交流するチャンスがない。
・女同士の集団であるためか些細な事がトラブルの原因になる事もあり、まとめるのに苦労する。
・組織が大きくなっていき子どもの年齢層が広がってくると、それぞれの親のニーズに違いが生まれ会が分裂したり消滅してしまう。
などのような話しはあったが、いずれの会も組織の大ききや構成するメンバーの違いはあるが積極的に活動している結果の反省であろう。

 

 

 

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